平成25年2月22日(金)~24日(日)の3日間、北九州八幡東区のイノベーションギャラリーKIGSで、「トニカ北九州建築展2013」が開催されました。このイベントは、「北九州に建築議論の場を学生から創ろう」と2010年に北九州市立大学、九州工業大学、西日本工業大学のメンバーを中心に結成された北九州建築デザインコミュニティtonicaのメインイベントとして実施されています。
今年度第3回目のコンセプトは、「何が創られたか、それが重要だ」。誰が作ったかではなく、何を作ったかを見たい、という思いを込め、過去最高の建築展になるように力を入れて準備が行われてきました。本学からは、デザイン学部建築学科の学生5名が出展しました。

本学の出展者・作品名
L∞P~橋と路地が繋ぐ人の道~
広島市内は6本の川で分断されている。川には76の橋が架かっているが橋同士の間隔が広く歩いて近くに架かっている橋まで行くには不便です。そこで広島市に新たな動線を計画する。
椿 亨さん(建築学科1年)
Storia di Triangola~三角形物語~
周りが"山"に囲まれ"山"に対し、"谷"の部分に位置することから、逆三角形の形が生まれた。1つの三角形が、2つの三角形に分かれ、その三角形がまた2つに分かれ、そしてそれがまた分かれ、三角形ができるという"無限"を表したものである。この建物は、その三角形物語の途中過程を表現した。三角形物語は、ここに訪れる人によって、まだまだ続いて行く。
西筋 勇人さん(建築学科4年)
coexistence
ここまで愛されてきた木はあるだろうか。沖縄の人とガジュマルは切っても切れない関係であるが昔より人々との繋がりが薄れてきている。いまはどこにでもある街路樹として認識されるぐらいだ。地域の人ともに成長していく。成長し、飲み込まれ、殺されていき、新たに共存した空間が生まれる。
古野 咲月さん(建築学科2年)
むすんで、ひらいて
敷地は北九州市の中心地で、紫川沿いに位置する勝山公園。運動公園として市民ランナーに利用されたり、イベントスペースとして利用され、市内外から多くの人を呼び込む公園である。都心に位置する事から市民の憩いの場として利用されている。ここに宿泊機能を持つ、大学の学外研修施設の計画を行う。公園に対して完全に閉じてしまうのではなく、適度にひらき、とけこむ。学外の人にも利用できるようにし、大学と地域のつながりができ、公園の利用価値も広げる。
竹下 大徳さん(建築学科2年)
縫い上げる建築
北九州都心部に位置する勝山公園は、横方向に大きく広がる自然を持つ。それらは日常生活のスケールを一気に取り払うと同時に、開放的な気持ちにさせる。その反面、広大すぎるが故に勝山公園の景観を断片的にしか捉えられない感覚を持った。日常生活の一部としての利用者は勝山公園の魅力を端的にしか読み取れなくなり、無意識の内にアクティビティに限界を作っているのではないだろうか。このことから勝山公園が持つ動線に、もう一つの動線としての建築を縫い上げることで、本来持つ魅力を隅々まで拾い上げる。
開催スケジュール
- 14:00-14:45 オープニング・tonicaプレゼンテーション
- 15:00-17:00 一般・学生審査 ポスターセッション(1フェーズ20分×5グループ)
- 17:05-17:20 投票
- 17:20-17:35 表彰・閉会
- 10:00-10:10 オープニング
- 10:15-11:00 審査員活動紹介
- 12:00-13:30 一次審査 前半{(プレゼン1分+質疑2分)×10名}×3グループ
- 13:40-14:40 一次審査 後半{(プレゼン1分+質疑2分)×10名}×2グループ
- 14:40-15:05 最終審査進出者選定
- 15:05-15:35 一次審査 講評
- 15:50-16:50 最終審査(プレゼン3分+質疑5分)×7名
- 16:55-17:40 最終審査 講評(受賞作品選定)
- 17:40-18:00 表彰式
- 18:00-18:20 閉会式
- 19:00- 懇親会
- 9:00-13:00 作品展示