大学教育における「社会人基礎力」育成を推進する観点から、効果的な育成を実践する大学のグッドプラクティスを表彰し、広く情報発信を行うことを目的として、経済産業省が実施した「社会人基礎力を育成する授業30選」。このたび180件を超える公募の中から、本学工学部の実践型学習プログラムが選ばれました。
今回表彰される本学のプログラムは、「日産自動車九州株式会社との連携による実践課題解決を通じた学生の社会人基礎力の育成」で、平成25年春に開設した「自動車・ロボット研究所」のメンバーを中心に行われている授業です。
本学工学部では、平成22年度に採択された文部科学省の教育改革支援プログラム「大学生の就業力育成支援事業」を背景に、「地域人材育成機構」を立ち上げ、地元の工業高校、企業、行政と連携して、学生の社会人基礎力向上に取り組んできました。
そして、このような取り組みを通じて、日産自動車九州株式会社と本学は平成24年4月に産学連携協定を締結。ものづくり企業の現場における実務課題(現場で困っていること)を卒業研究のテーマとして設定して、企業実務者と教員と学生の3者のチームによるプロジェクトとして取り組み、共同研究の成果をあげています。学生が、企業実務の一部を卒業研究で担い、社会人基礎力として不可欠なスケジュール管理意識の元で課題解決に取り組み、実践環境下で「人間力的な社会人基礎力」と「技能的な技術者基礎力」の両面から社会人基礎力を培っています。
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