このたび株式会社リクルートと西日本工業大学が協同し、デザイン学部情報デザイン学科3年生の学生に向けて、就職支援のプログラムを実施します。
このプログラムは、全国の民間企業の求人総数の減少(前年の56.0万人から55.4万人へと1.1%のマイナス/出典:株式会社リクルート ワークス研究所)という情勢を受けて、従来の就職支援(就職活動に向けた、スキルを指導)のさらなる強化をめざして行われます。
就職支援の一環として全学的に開講している「キャリアガイダンスI~V」のうち、情報デザイン学科の講義「キャリアガイダンスV(3年次対象/全15回)」の5回を利用して、民間企業から計5名の講師をお招きし、ワーク形式の仕事体験プログラムを実施。学生たちの業界・業種に対する視野を広げるとともに、就職活動へのモチベーションアップ(就職活動に向けた、スタンスの指導)につなげることが期待されます。
- 6月8日(金):(株)リクルートメディアコミュニケーションズ 鈴木優輔氏
- 6月22日(金):(株)嘉穂無線 柳瀬隆志氏
- 7月6日(金):ラブエフエム国際放送(株) 三好剛平氏
- 7月13日(金):フリーランスブライダルコーディネーター 松永美香氏
- 7月20日(金):(株)リクルート 隈本圭佑氏
- 講師:(株)リクルートメディアコミュニケーションズ 鈴木優輔氏
- テーマ:就職活動に必要なことの、基礎。コミュニケーション
- ワーク内容:取材
隣同士で2人1組のペアを組み、お互いについて約10分程度取材をし合い、選ばれた3組が発表・採点を行いました。
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[受講生の感想]
平井 翔さん(岩国工業高等学校出身)
今回、鈴木さんの講義を聴いて、今後、就職活動をしていく上でとても有意義な話を聞くことができたと思っています。就職してからも役に立つであろう話もあり、実際に会社で働いている人の体験に基づくお話が聞けたのは、通常のキャリアガイダンスとも異なり、ためになる講義だったなと思います。はたらくコツは、仕事を「好きになる」というお話がこの講義の中で一番印象に残りました。就職活動のために!といった会社に入るための内容ばかりでは、就職に対してマイナスのイメージが強くなりますが、鈴木さんの楽しそうな様子や、就職してからの職場でのお話を聞いて、就職にプラスのイメージを持つことができました。
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- 講師:嘉穂無線株式会社 取締役・営業本部長 柳瀬隆志氏
- テーマ:デザイン力で、グッディの売り上げが倍増!?
- ワーク内容:購買意欲が高まるような棚づくりを体験・POP制作
[受講生の感想]
三俣 光司さん(豊国学園高等学校出身)
今回の講義は、言いたいことの本質に的を絞る、シンプルにメッセージを伝える、普通の感覚を大事にするという、3つのことを踏まえたうえで、「柔軟剤の棚並べ」のグループワークを行いました。本物の商品を手に取りながら、模造紙を棚に見立て考える作業は、日ごろガイダンスで行っているグループディスカッションよりもさらに刺激的で、メンバーでアイデアを出し合い、意見を協調しながら作業をすることの楽しさを知りました。
前回、リクルートの鈴木さんの講義で聞いた、「今、自分に何ができるか」という言葉を思い出し、「今、自分は何をすべきか」を考えながら作業を行いました。前回の話が、今回の講義に繋がっている感じがして、とても自分のタメになる体験ができたと思います。
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- 講師:ラブエフエム国際放送(株) 三好剛平氏
- テーマ:売れる"営業マン"には、デザインの力が必須!?
- ワーク内容:聞きたくなるラジオコーナー企画。主力商品のターゲットユーザーを広げよう!
[受講生の感想]
池田 純一さん(ひびき高等学校出身)
今回、ラブエフエム国際放送の営業として活躍されている三好さんの講演では、一見大変そうなイメージがある営業職でも楽しいことが多いというお話が一番印象に残りました。実際、私は営業職に対して大変そうなイメージを持っていましたが、三好さんは、日々の仕事がとても楽しそうでいきいきと講義されていました。じきに始まる就職活動に向けて、自分の中で作ってしまっている職業に対するイメージをなくし、三好さんのように柔軟に受け入れて就職活動に挑みたいと感じました。
また、グループワーク(仮想体験)で行った「ラジオコーナーの企画立案」も新鮮で、どうすればターゲット層である20代~30代男性の視聴者の興味を引けるのか、と販促目線で考えたことが面白かったです。グループで企画を考えるという体験が初めてだったので充実した講義となりました。
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- 講師:フリーランスブライダルコーディネーター 松永美香氏
- テーマ:プランナーとは、すなわち、デザイナーである!?
- ワーク内容:結婚式を例に、プランニングの業務で必要な「資料の可視化」を体験
[受講生の感想]
小石 真士さん(キャリアデザインコース・小倉西高等学校出身)
今回行ったウエディング業界のワークは、初めて経験することであり、自分もいずれはこのようなことを考えるのかなという気持ちで取り組むことができました。ワークを経験して感じたことは、クライアントの意見を、目で見てわかりやすく表現するデザイン力が必要なのだということです。デザイン学部として、デザインに携わる業種の視野が広がり、今後の就職活動の励みになったと思います。
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[受講生の感想]
西村 春香さん(八幡中央高等学校出身)
グループで結婚式のプランニングを行うワーク中心の講義で、資料をもとに式場の設定から、花やテーブルクロスなどの装飾、また資料の補足部分を松永さんに質問しながらプランを立てていくといった内容でした。企画を考える人や、インタビューする人、レイアウトする人といった役割分担をすることによって、作業を効率よく進めていくことができたように思います。
今回の講義を通して、今までイラストやCG、映像などを作ったりすることが、デザインだとばかり思っていたけれど、今回のようなプランニングをすることもデザインの一部だということを学びました。 また、プレゼンテーションの仕方によって内容が善し悪しを左右することも分かったので、今後発表する力なども養っていきたいと思いました。
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- 講師:(株)リクルート 隈本圭佑氏
- テーマ:就職活動における、無限大の可能性
[受講生の感想]
飯田 絵理さん(藤蔭高等学校出身)
「仕事体感プログラム」は、全5回構成で行われてきましたが、今回は早くも最終回の講義です。これまで「仕事体験プログラム」を通して商品陳列やラジオの番組作り、ブライダルのプランニングの仕事を体験してきましたが、今回の講義はこれまでの体験で学んだことについての総まとめとなりました。「仕事に対する心構え」や「実際の仕事はどのようなものか」、「それに対し必要な力」など、それぞれのプログラムで講師の方が伝えたかったポイントなど補足を交えながら振り返ることができました。
就職難の現在、必ずしも自分の希望した職種・職業に就職できるとは限りません。しかし、たとえ自分の望んだ職種・職業に就職することができなくても、デザイン学部に所属している私たちが今まで「学んできた知識は無駄になることはない」と言う事、「デザインはどのような仕事に対しても応用できる力である」と言う事を今回の講義を通して学びました。
今回の仕事体験プログラムでさまざまな職種の仕事を体験できたことは、就職活動を控えている私たち三回生にとって貴重な経験になったと思います。この体験を通して自分自身を見つめなおし、将来どのような仕事に就きたいのかと言う事を改めて考える良いきっかけになったと思います。
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